股関節の痛み
症状
股関節のよくある症状は、
- 鼠径部の痛み
- 臀部の痛み
- 股関節の動きの悪さ
です。
股関節が痛み、硬くなってしまっている場合は、
- 歩けない
- 姿勢や骨盤がゆがむ
- 靴下がはけない
- 足の爪が切れない
- しゃがめない
- イスに深く座れない
- 階段の昇り降りができない
- 足が組めない
- あぐらをかけない
など日常生活に多くの支障をきたします。
原因
骨や関節の問題としては、
- 変形性股関節症
- 突発性大腿骨頭壊死
などがあり、筋肉の問題としては、
- 太もも前面の筋肉の痛み
- お尻の筋肉の痛み
- 腰や骨盤の前面の筋肉の痛み
などがあります。
股関節に痛みが生じる
↓
痛みがあるから動かさない
↓
動かさないから筋肉や関節包などが拘縮
↓
関節が硬くなる
↓
関節が硬くなるからさらに痛みが出る
といった悪循環が生じて痛みと関節可動域の低下が強まります。
痛みの原因としては、日常で動き過ぎて痛む場合と動きが少なすぎて痛む場合があります。
予防と対策
股関節痛にならないようにするためには、「適度な運動」を行わなければいけません。
股関節周囲の筋肉は日常生活において使う事が多く、運動をする事が少ない人は筋肉に疲労が蓄積してしまう事が多いです。
そのため適度な運動を行う事で疲労を解消し、筋肉を良い状態に保つ必要があります。
股関節の関節液(潤滑油のようなもの)は、関節を動かす事で関節包という組織から滲み出ますので、関節が油切れのような状態にならないようにするためにも適度な運動を行わなければいけません。
運動療法のおすすめは、ウォーキングなどの有酸素運動になります。
股関節が痛く歩けない場合はプールでウォーキングを行うことをお勧めします。
また股関節に動きの制限が出てる場合にはストレッチも有効です。
股関節を抱え込むように曲げたり、後ろに伸ばしたり、外や内に捻ったりして、突っ張りや軽い痛みを感じた所で10秒から30秒ほどストップします。
ストレッチは有酸素運動を行った後に行うのが効果的です。
股関節痛が出てる場合は、膝関節や足首に異常がある事も多いので、股関節痛にならないために膝関節や足首の関節も日頃から動かして柔軟性を保つ事が大切です。
施術を受ける
- 運動療法もしっかりやってみたけど症状が取れない
- 仕事でどうしても同姿勢の時間を減らすことができない
- とにかく運動が苦手で運動療法を続けることができない
といった場合には、プロの施術を受けて筋肉や筋膜の状態を改善していく事をおすすめします。
筋肉や筋膜がこった状態や痛い状態を放置すると股関節の動きを制限するようになってきます。
股関節の動きに制限がかかってしまうと、股関節周囲の組織は血流不足になり酸素、栄養不足になります。
そうなると股関節の軟骨の病変リスクが高まり、状態が悪くなると最終的には外科的な手術が必要になることもあります。
そのようなリスクを軽減するために、股関節の痛みは放置せずに早めに対処をしていきましょう。
早期に対処することで、痛みによる精神的負担、時間的負担、経済的負担を軽減することができ、スッキリした意欲的な日々が過ごせるようになります。