頭痛

頭痛の図

​症状

頭部の痛みです。

ズキンズキンしたり、ギューっと締め付けられるような痛みが出ます。

  • 前頭部(おでこ)
  • 側頭部(こめかみ、耳の上)
  • 後頭部
  • 頭頂部

に痛みを感じます。

原因

​頭痛には、

  • 緊張型頭痛
  • 片頭痛
  • 群発頭痛

などがあり、

  • 脳腫瘍
  • 脳出血

のような生命に関わる病気の症状として出る事もあります。

​また、副鼻腔炎、歯の痛みなどから頭痛が出る事もあります。

緊張型頭痛は頚部の筋肉の緊張が原因と言われています。

頚部の筋肉は頭部の帽状腱膜という膜に付着しています。

頚部の筋肉が緊張する事により帽状腱膜が緊張し、頭部全体に締めつけられるような痛みが出ます。

緊張型頭痛は頭痛の中で最も多く発生してるといわれています。

偏頭痛は血管の拡張が神経を刺激するといわれています。

ズキン、ズキンと拍動するような痛みが特徴です。

群発頭痛は一定の周期で片側に激しい頭痛の発作が現れるのが特徴です。

原因は解明されてませんが、やはり血管の拡張や炎症が原因ではないかといわれています。

また後頭神経痛という後頭部の痛みは、首の筋肉によって後頭部にいく神経が圧迫・絞扼されておこります。

​予防と対策

頭痛の対策で重要な事は、現在出ている症状が重大な病気が原因ではないかを医療機関でしっかりと診てもらうことです。

その上で、病気がないと診断された場合には、首、肩の筋肉を血流の良い状態に保つという事に気をつけます。

まず首や肩の筋肉が疲労する原因である、長時間の同姿勢の時間を出来る限り減らします。

同姿勢の時間を短くしても症状が取れない、お仕事などでどうしても同姿勢を続けなければならないという場合は運動療法を行います。

運動療法は一定時間、筋肉を伸縮させ続ける事によって筋肉から疲労物質を排出します。

ストレッチをしてる方は多いですが、ストレッチは筋肉を伸長する動きのみになるため、軽度の疲労であれば排出されますが、何時間も同姿勢を続けて疲労のたまりきった筋肉には不十分な事が多いです。

また筋トレに関しても、負荷をかけた運動は関節運動(筋肉の伸縮)の回数が少なくなってしまうため、筋肉から疲労物質を排出するには不十分な事が多いです。

数ある筋肉の中から問題ある筋肉をしっかりストレッチ、筋力トレーニングするというのは、専門的な知識も必要ですし時間もかかってしまいます。

そこで当院でおすすめしている運動療法は有酸素運動(ウォーキングやジョギング)です。

有酸素運動は最低30分間行います。

スピードは遅くても、距離は短くても構いません。

とにかく30分以上の有酸素運動を行います。

ジョギングであれば普通に走ってもらって大丈夫ですが、ウォーキングでは「歩幅」大切になります。

歩幅が狭いとせっかくの有酸素運動は股関節から下がメインになり、上半身の筋肉はあまり動きません。

肩や首の筋肉を伸縮させるためには、しっかりと歩幅を大きく取り、大きな動作で歩行する事で背骨周りから首にかけての回旋運動を利用することが重要になります。

これは緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、全ての予防に有効であると考えます。

施術を受ける

・同じ姿勢の時間を減らしたけど症状が取れない

・運動療法もしっかりやってみたけど症状が取れない

・仕事でどうしても同姿勢の時間を減らすことができない

・とにかく運動が苦手で運動療法を続けることができない

といった場合には、プロの施術を受けて筋肉や筋膜の状態を改善していくという事をおすすめします。

肩や首の筋肉や筋膜が緊張しすぎると頭部の神経を圧迫、絞扼したり、棒状腱膜という膜が緊張して頭痛の原因になります。

また首、肩の血流が悪くなる事で、偏頭痛や群発頭痛の原因になる事も考えられます。

それらのリスクを軽減するため、首や肩の疲れは放置せず早めに対処をしていきましょう。

そうすることで、ケアにかかる精神的負担、時間的負担、経済的負担を軽減することができ、スッキリした意欲的な日々を過ごせるようになります。

脳腫瘍、脳出血、副鼻腔炎、口腔の病変などの病気がなく、頭痛にお困りの方は筋肉・筋膜への施術を試す価値は十分にあると思います。

お気軽にご相談ください。

頭痛の種類の図